保険には、いろいろな種類があります。生命保険だけでなく、自動車保険、火災保険、がん保険、最近では自転車保険なんてものまで。それだけ身近にあるわりに、「自分がどんな保険に、いくつ入っているか」をすらすら言える人って、案外少ないと思います。今日は「ら・し・さノート」のP.18〜P.19、いろいろな保険のページを一緒に開いてみましょう。
① まず「自分の保険」を全部書き出す
保険って、「そういえばあったな」で終わりがちです。入るときはそれなりに真剣だったはずなのに、いつの間にか引き落とし口座から自動で消えていく存在になってしまう。
だからこそ、一度ぜんぶ書き出してみることに意味があります。ら・し・さノートP.18〜P.19には、加入している保険の会社名・証券番号・保管場所などを一覧で書き込む欄があります。書き込みながら「あ、これも入ってたんだ」と気づくことは、きっとあるはずです。
記入欄には「保険料」の欄はありませんが、ぜひ「月いくら払っているか」も書き添えてみてください。全部合計すると、思ってもみなかった額になっていることがあります。
② 保険証券の「原本」が必要な場面がある
母が亡くなったとき、保険金の請求でいちばん最初に言われたのが「保険証券の原本を郵送してください」でした。幸い保管場所がわかっていたので、すぐに対応できましたが、あのとき手元になかったらと思うと、少し冷やっとします。
証券を紛失してしまっている場合は、「証券紛失届(証券を滅失した旨の同意書)」への署名・捺印が追加で必要になります。調べてみると、別途再発行の手数料がかかるわけではないようですが、バタバタしている最中に書類がひとつ増えるのは、やっぱりつらい。ただでさえ気持ちも体力も消耗しているときに、です。
保険証券は「原本が返却を求められることがある」前提で、必ず手元に保管を。加入先と保管場所をノートに書いておくだけで、家族がすぐに動けます。
③ コラム「自宅で亡くなると警察沙汰になる?」
P.18のコラムに、少し驚くタイトルがあります。「自宅で亡くなると警察沙汰になる?」。
自宅療養を選んで最期を自宅で、という方も増えていますが、かかりつけ医がいて死因が明確な場合は、医師が死亡診断書を書いてくれるので、警察が来ることは基本ありません。問題になるのは、突然死や、かかりつけ医がいない状態で亡くなった場合です。
思い返せば、父のときも母のときも、いずれも緩和ケア病棟で最期を迎えました。あのとき、主治医の先生が「○時○分、死亡を確認しました」と静かに告げる場面を目の当たりにして、ああ、こういうことなんだ、と改めて感じたのを覚えています。自宅で逝きたいという希望を叶えるには、在宅医療を担う医師との関係を事前に作っておくことが、家族の安心にもつながります。
自宅での最期を望むなら、在宅医療を担う「かかりつけ医」を事前に決めておくことが大切です。「孤独死」との違いも、かかりつけ医の有無が一つの分かれ目になります。
まとめ:証券を一か所に集めることからはじめよう
保険の書類は、たいてい引き出しや書類ケースに分散して眠っています。難しいことは後回しにして、まず全部を一か所に集めることから。並べてみると、「こんな保険も入ってたっけ」という発見が出てくるものです。
何か月分の保険料に相当するかを計算してみると、見直すきっかけにもなります。ら・し・さノートP.18〜P.19の記入欄には、会社名・証券番号・保管場所を書く欄があります。今日の一歩は、引き出しの中の証券を1枚手に取ることです。
この記事で取り上げた「ら・し・さノート」は、NPO法人ら・し・さが提供しているエンディングノートです。書き方の見本と記入欄がセットになっていて、終活をはじめて意識し始めた方でも書き進めやすい内容になっています。
▶ ら・し・さノートの詳細はコチラ【参考文献】特定非営利活動法人ら・し・さ『ら・し・さノート』/『終活アドバイザー講座~自分らしく今を生きる』
【画像出典】yahooフリー素材から引用
50代から始める「自分らしい」老後の設計図~後悔しない終活ロードマップ 