訪問販売で「その場で契約」してしまっても
一定期間内なら無条件で解約できる制度があります。
その名も「クーリング・オフ」。
では訪問販売の場合
契約書面を受け取った日から数えて何日間でしょう?
① 5日間
② 8日間
③ 14日間
そう言われるとつい断れない。
あなたにもそんな経験はありませんか。
先日わが家にも突然の訪問がありました。
荷物が届く予定だったのでてっきりそれだと思い込み
うっかりドアを開けてしまったのです。
立っていたのは見知らぬ二人組。
とても丁寧な口調で世間話のように話しかけてきました。
「この地域を回っているのですが……」
「興味ありません」と伝えても
「5分だけ」と食い下がってくる。
このまま聞いていたら長くなりそうな予感。
結局もう一度きっぱりとお断りして
お引き取りいただきました。
断れてほっと一安心。
でももしあのとき気の弱っている日だったら。
あるいはこれが離れて暮らす親の家だったら。
同じようにきっぱり断れたでしょうか。
今日はこの3つを一緒に考えます。
「強引な勧誘の断り方」
「その場で契約してしまう怖さ」
「離れて暮らす親の見守り」
①「5分だけ」は断らせないための”合図”
「5分だけ」「説明を聞くだけ」
こうした言葉にはちょっとした仕掛けがあります。
人は小さなお願いを一度受け入れると
次の大きなお願いも断りにくくなる。
これは心理学でも知られた人の傾向です。
「5分だけ」はその入り口なのです。
だから玄関先の合言葉を決めておきましょう。
「興味ありません」「必要ありません」
これだけで十分です。
このとき理由は説明しないこと。
「うちは〇〇だから」と話すほど
相手に切り返す”すき”を与えてしまいます。
断るのに理由はいりません。
・ドアは安易に開けない(チェーンごしで対応)
・「必要ありません」とはっきり伝える
・断る理由は説明しない
・「結構です」より「いりません」のほうが伝わります
②契約は「その場でしない」|母の苦い経験
母から聞いたわが家の話です。
昔実家にはウォーターサーバーがありました。
生前の父が訪ねてきた営業の方に勧められ
「とてもいいものだから」とその場で契約してしまったのです。
それから重い水のボトルが定期的に届くように。
けれど実家は老夫婦の二人暮らし。
そんなに水を使う生活ではありませんでした。
ボトルはどんどん余っていきました。
母は内心ずっと思っていたそうです。
「余計な契約して、ホンマ邪魔やわ」と。
父が亡くなり母が解約しようとすると
「契約期間内なので違約金がかかります」との返事。
それでも母はこう言って解約に踏み切りました。
「違約金だろうがなんだろうが、いらんもんはいらん」
強い母でした。
でも本当はこんな出費しなくてよかったのかもしれません。
ここで知っておきたいのが「クーリング・オフ」です。
訪問販売で「その場で契約」してしまっても
契約書面を受け取った日から8日以内なら
無条件でしかも違約金なしで解約できます。
通知の方法もやさしくなりました。
はがきだけでなく2022年からは電子メールでもOK。
「解約します」と伝える通知を出した時点で効力が生まれます。
ただし使えるのは8日間だけ。
父のように何年も経ってからではもう使えません。
だからこそいちばんの守りは「その場で契約しない」こと。
持ち帰って家族に相談してからでも遅くないのです。
それでもあきらめないでください。
8日を過ぎても解約できる場合があります。
たとえば必要な量をはるかに超える大量の契約。
母のケースも相談していれば違ったかもしれません。
・訪問販売/電話勧誘 … 8日以内
・マルチ商法など … 20日以内
・ネット通販 … 対象外(返品条件を要確認)
・迷ったら消費者ホットライン「188(いやや)」へ
※制度の内容は2026年6月時点のものです。適用には条件があり、個別のケースは最寄りの消費生活センター(局番なし188)にご相談ください。(参考:消費者庁「特定商取引法ガイド」、国民生活センター)
③いちばん心配なのは離れて暮らす親のこと
強引な勧誘の被害に遭いやすいのは
実は高齢の親世代だと言われています。
日中家にいる時間が長い。
人がよくて断るのが苦手。
そして話し相手がほしいときもある。
その優しさにつけ込まれてしまうのです。
離れて暮らしているとなかなか気づけません。
だからこそできる見守りがあります。
たとえば電話のついでにひと言。
「最近変な勧誘きてない?」
それだけで親は「気にかけてくれている」と感じます。
帰省したときはさりげなく郵便物に目を向ける。
見慣れない契約書や領収書はないか。
余っている定期購入の品はないか。
そして地域には頼れる窓口があります。
地域包括支援センターや見守りネットワーク。
「188」の番号を親の電話のそばに貼っておくのもおすすめです。
こうした話は改まって切り出すとかえって構えられてしまうもの。
古いアルバムを一緒に見ながら昔話のついでに。
「そういえば最近こんな勧誘があってね」と世間話から入る。
その自然な会話がお金や契約、これからのことを話す入口になります。
① 契約はその場で決めない
② 困ったらまず家族に電話
③ それでも不安なら「188」
まとめ|「うちは大丈夫」と思う人ほど気をつけて
「うちは関係ない」
「自分は大丈夫」
そう思っている人ほど油断が生まれます。
大切なのはたった3つ。
はっきり断る。
その場で契約しない。
そして親子で見守り合う。
もし今日あなたが勧誘をきっぱり断れたなら。
それは立派な”自分を守る力”です。
どうぞ自分をほめてあげてください。
答えは② 8日間です。
訪問販売は契約書面を受け取った日から8日以内なら
無条件・違約金なしで解約できます。
ただしその期間を過ぎると母のように違約金が……。
だからこそ「その場で契約しない」がいちばんの守りです。
契約しているサービスやお金の連絡先。
いざというとき家族がいちばん困るのは
「どこと何を契約しているか分からない」ことです。
ら・し・さノートにはこうした情報を書き残す欄があります。
あなたの「これから」を家族にそっと伝える一冊です。
▶ ら・し・さノートの詳細はコチラ
【参考文献】
・消費者庁「特定商取引法ガイド(訪問販売)」
・国民生活センター「クーリング・オフ」
・消費者ホットライン 188(局番なし)
【画像出典】yahooフリー素材から引用
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