リバースモーゲージやリースバックを利用すると、自宅の所有権はどうなる?
① そのまま自分のもの
② なくなる
③ 子供と共有になる
①リバースモーゲージとリースバック、それぞれの仕組み
リバースモーゲージは、マイホームを担保にして金融機関から融資を受ける制度です。
借りたお金は、契約者が亡くなった後、自宅を売却して返済する仕組みになっています。
一方、リースバックは、マイホームを不動産会社に売却し、そのまま賃借人として住み続ける制度です。
所有権は手放しますが、賃料を払うことで「住み続けられる」という点がCMで強調されている部分です。
どちらも「自宅に住み続けながら、まとまったお金を得られる」という点で、老後資金の足しになる、と説明されることが多いです。
リバースモーゲージ=担保にしてお金を借りる仕組み。リースバック=売却して賃借人になる仕組み。どちらも「自宅を手放さずに資金を得る」ように見えますが、実態は異なります。
②調べてみると分かった「恐ろしさ」
実際に調べてみると、いくつもの注意点が見えてきました。
- 住み続けられず、借金だけが残るケースがある
担保割れや契約条件によっては、自宅を出されたうえに返済しきれない借金だけが残ることがあります。 - 相場の6〜7割という安い価格で買い取られることがある
「住み続けられる」分、売却価格は市場相場よりかなり低く設定されがちです。 - 定期借家契約を結ばされ、契約期間が終われば住み続けられない
「ずっと住める」と思っていても、契約期間が決まっていて、更新を断られれば退去を求められます。 - 自宅の所有権がなくなり、子供に残せなくなる
所有権が会社や金融機関に移るため、大切な自宅を子や孫に引き継ぐことができなくなります。
「自宅を売却してもずっと住み続けられる」というキャッチーな言葉の裏には、こうしたリスクが隠れています。
甘く聞こえる制度ほど、契約内容を細部まで確認することが大切です。「住み続けられる」という言葉の条件(期間・賃料・契約形態)を必ず確認しましょう。
③「自宅は息子に」という両親の意思
私が今住んでいる家は、両親が一戸建てを望んで建てたものです。
両親は常々「自分たちが亡くなったら、自宅は息子に」と言っていました。
そもそも売却する意思がなかったので、両親の口から「リバースモーゲージ」や「リースバック」という言葉が出てくることはありませんでした。
その後、私が両親から自宅を受け継ぎ、今もそこに住んでいます。
現在は私の娘が「この家、駅近で便利だから欲しい」と言ってきており、この制度にお世話になることは今のところなさそうです。
もし将来、自宅を売却したいと考えるなら、こうした甘い誘惑に頼らず、素直に売却してシンプルな形にするほうが良いと思います。
「自宅をどうしたいか」を家族で話し合っておくことが、結果的に複雑な制度に頼らない選択につながります。
まとめ
「自宅を売っても住み続けられる」という言葉は魅力的に聞こえますが、その裏には所有権を失うリスクや、想定より早く住めなくなるリスクが潜んでいます。制度を使う前に、まずは家族と「自宅をどうしたいか」を話し合っておくことが、一番の備えになるのではないでしょうか。
答えは② なくなる、です。リバースモーゲージは担保として扱われ、最終的に売却されることが多く、リースバックは売却そのものなので、いずれも所有権は手元に残りません。子供に自宅を残したいと考えているなら、この点はとても重要です。
「ら・し・さノート」には、住まいや財産をどうしたいかを書き残しておくページがあります。「自宅を誰に、どうしたいか」を元気なうちに書いておくことで、甘い誘惑に流されず、家族も迷わずに動けるようになります。
▶ ら・し・さノートの詳細はコチラ
【参考文献】特定非営利活動法人ら・し・さ『ら・し・さノート』/『終活アドバイザー講座~自分らしく今を生きる』
【画像出典】yahooフリー素材から引用
50代から始める「自分らしい」老後の設計図~後悔しない終活ロードマップ 
