「お金のこと なんでも無料で相談」
こんな広告をよく見かけます。
では その専門家の報酬は
おもにどこから出ているでしょう?
① 相談者が払う相談料
② 保険や商品の販売手数料、または紹介料
③ 国や自治体からの補助金
ありがたく受けながら ふと そう思ったことはありませんか。
母が亡くなったとき 保険金や預貯金のことで専門家に相談したことがあります。
来てくださった税理士さんは 初回は無料。
1〜2時間 親身に話を聞いてくれて その場で悩みは解決しました。
「こんなに良くしてもらって タダなんて」と 心から感激したのを覚えています。
でも あとになって 素朴な疑問がわきました。
「これで どうやって成り立っているんだろう?」
無料には 必ず理由があります。
怪しいものもあれば まっとうなものもある。
今日は その”理由”の見分け方をお話しします。
①「無料」には3つの顔がある
ひとつめは 手数料で稼ぐ無料。
相談はタダで 保険やリフォームの販売手数料が本当の収入です。
だから助言が”売りたい商品”に傾きやすい。
ふたつめは 初回無料の集客。
弁護士や税理士がよくやる方法で 最初はタダ 続けて依頼が来れば回収する。
これはふつうの広告です。母のケースは これでした。
みっつめは 実績づくりの無料。
駆け出しの専門家が 経験を積むためにおこなうものです。
大事なのは 善悪で決めつけず “性質”を見分けること。
・手数料型 … 相談はタダ 商品の販売手数料で稼ぐ(助言が商品寄りに)
・集客型 … 初回無料 続けて依頼が来れば回収(ふつうの広告)
・実績づくり型 … 駆け出しが経験を積むため
②見分けるための たった一つの問い
「この人は どこで稼いでいるんだろう?」
この問いを持つだけで 助言の傾きが見えてきます。
手数料で稼ぐ人は 助言が商品寄りになりやすい。
相談料(フィー)で稼ぐ人は その場で売りつける動機がない。
報酬の出どころが 立ち位置を教えてくれます。
聞いてしまって構いません。
「ご相談は無料とのことですが 御社はどこで利益を出しているんですか?」
誠実な人ほど きちんと答えてくれます。
世の中には「独立系」「フィーオンリー(相談料だけで商品は売らない)」という専門家もいます。
選択肢は ひとつではありません。
「ご相談は無料とのことですが
御社の収益は どこから出ているのですか?」
これにきちんと答えられる人は 信頼の一歩前進です。
③それでも「無料=悪」ではない
タダの多くは まっとうな商売です。
怖がりすぎる必要はありません。
危ないのは”無料そのもの”ではなく こんなサインです。
・その場で契約を急かす
・特定の商品にぐいぐい誘導する
・断ると 態度が変わる
これは前回お話しした「5分だけ」と食い下がる勧誘と 同じ構図です。
無料か有料かではなく 相手の振る舞いを見る。
そこに 危険の芽が出ます。
▶ あわせて読みたい:「5分だけ」と言われても断っていい|勧誘・契約トラブルから自分と親を守る3つの備え
・その場で契約を急かす
・特定の商品にぐいぐい誘導する
・断ると 態度が変わる
まとめ|「なぜタダか」を知れば 無料は怖くない
「タダより高いものはない」と身構えるのではなく
「なぜタダか」を知れば 無料相談は賢く使えます。
そして 正直に打ち明けます。
私自身 終活アドバイザーとして 今は無料で相談を受けています。
売る商品も もらう手数料もありません。実績を積むための無料です。
その立場だからこそ お金で人をカモにする仕組みを 内側から見てお話しできる。
思い出したことがあります。
母が亡くなったあと 実家の相続で司法書士さんを訪ねました。
母は その名刺を 手記やメモと一緒に残していて すぐに見つかりました。
いきさつを話すと 司法書士さんは「ああ そういえば」と。
母は生前『もし息子が訪ねてきたら よろしく』と 伝えてくれていたのです。
手続きの方向をていねいに教えてくれて まず手付金。
何度かやり取りして 最後に報酬をお支払いしました。
どこでお金が動くのかが 最初から見えている。
気持ちのいい関係でした。
いっぽう あの親切な税理士さんの名刺は もう手元にありません。
同じことでも 残すか残さないかで この差は大きい。
信頼できる相談先を見つけ その連絡先を 家族に分かる形で残しておく。
それも りっぱな終活です。
答えは② が多数です。
無料相談の多くは 保険や商品の販売手数料で成り立っています。
ただし 初回無料=集客という 誠実なケースもある(母のときの税理士さんは この集客型でした)。
大事なのは「無料か有料か」より「この人は どこで稼いでいるか」です。
保険 預貯金 相談先の連絡先。
いざというとき 家族がいちばん困るのは
「誰に聞けばいいのか分からない」ことです。
ら・し・さノートには 信頼できる相談先やお金の情報を書き残す欄があります。
あなたの「これから」を 家族にそっと手渡す一冊です。
▶ ら・し・さノートの詳細はコチラ
※本記事は一般的な情報と筆者の見解です。専門家の報酬形態は人によりさまざまで 誠実な無料相談も数多くあります。特定の業種・職種を否定する意図はありません。
【画像出典】yahooフリー素材から引用
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